GCP(Google Cloud Platform)を無料枠で利用する方法
この記事ではGoogle Cloud Platform(以降GCP)を利用できるようにするまでの手順を記載します。
GCPを使ってサービスを構築したい人や、クラウドサービスの構築方法を勉強したい、といった人向けの記事です。
特にGCPを無料枠内で試してみたい人向けに、請求のアラートの設定方法なども記載しましたので参考にしてください。
Google Cloud Platformとは
Googleが提供するクラウドサービスの総称を「Google Cloud Platform」といいます。VMやデータベース、ビッグデータ、AIなど、多数のサービスを提供しています。
GCPの無料枠
12カ月で$300分の無料クレジットを使える無料トライアルがあります。無料期間が終了しても勝手に課金されることはありません。
無料トライアル期間が終了した場合、30日以内に有料アカウントにアップグレードしないと、無料クレジット期間中に作成したリソースは削除されます。
また、有料アカウントにアップグレードした場合、「Always Free」という無料枠があり、この範囲内であれば無料で利用することができます。
※2019/11/26現在の情報です。念のため利用前にGCPの無料枠で無料枠の内容を確認してください。無料トライアルとAlways Freeの無料枠の内容を確認できます。
GCP無料トライアルへ登録する
それでは、さっそく無料トライアルへ登録していきます。登録の際にはGoogleアカウント
とクレジットカード
が必要になりますので、あらかじめ準備しておきましょう。
Google Cloud Platformへアクセスします。
利用規約を確認しチェックをつけ、[続行]を押下します。
必要事項を入力します。
[アカウントの種類]には[個人]を選択します。そのほか、[名前と住所]、[お支払タイプ]、[お支払方法]を入力します。
これで登録完了です。
プロジェクトを設定する
GCPの無料トライアルへの登録が終わった段階で、[My First Project]というプロジェクトが作成されています。このプロジェクトに対して、利用するサービスを登録していきます。
[My First Project]の名前がわかりづらいので、わかりやすいプロジェクト名に変更します。
(もちろん、[My First Project]を使うのではなく、新しいプロジェクトを作成してもよいです。)
を押して[プロジェクトの設定]を選択します。
[プロジェクト名]を変更して[保存]を押下します。
設定完了です。
請求アラートを設定する
GCPには予算に達する前にアラートを上げる仕組みがあります。これを利用して、課金が始まる前にアラートを上げるように設定をしておきます。
[お支払い]を選択します。
[予算とアラート]を選択し、[予算を作成]をクリックします。
[名前]、[プロジェクト]、[プロダクト]を入力します。
[名前]にはアラートの名前を入力します。[プロジェクト]は[すべてのプロジェクト]、[プロダクト]には[すべてのサービス]のままでよいでしょう。(プロジェクト別/サービス別に個別にアラートを変えたい場合に変更します。)[Budget type]、[Target amount]を入力、[費用にクレジットを含める]のチェックをオフにし、[次へ]をクリックします。
[Budget type]に[指定額]を選択、[Target amount]に[¥1]を入力します。(最少額に設定することで課金が発生する前にアラートを上げます)
[費用にクレジットを含める]はチェックをオフにします。チェックがオンだと、無料の$300のクレジットも含まれてしまいます。アラートを上げるしきい値を設定し、[終了]をクリックします。
6.これで設定が完了しました。
Googleアカウントの2段認証を設定する
GCPを利用するGoogleアカウントに2段認証を設定します。すでに設定済みの場合は、読み飛ばしてください。
Googleアカウントを乗っ取られてしまった場合は、Googleのサービスを好き勝手に利用される可能性があります。
本来、2段認証を設定する理由としては、GCPを利用する/利用しないにかかわりませんが、特にGCPを利用するGoogleアカウントには注意を払うべきです。
万が一GCPを利用するGoogleアカウントが乗っ取られてしまった場合、自分自身だけではなくサービス利用者にも影響がでることと、サービス利用料としてお金もからむことから厳重なセキュリティ設定をしておくべきです。
そのための方法として2段認証を利用します。通常のパスワードの認証に加え、もう1つ認証手順を実施する認証方式を2段認証と呼んでいます。
以下にGoogleアカウントの2段認証の設定方法を記載します。2段認証は設定を間違えるとログインできない状態になってしまいますので、十分注意しながら設定してください。
手順中で2段認証が実行できない場合のバックアップ手段も設定します。バックアップ手段は確実に認証できる方法を選択してください。
Googleアカウントにアクセスします。
[セキュリティ]を選択します。
[2段認証プロセス]を選択します。
[開始]をクリックします。
2段認証に使用するスマートフォンが表示されていることを確認し、[今すぐ送信]をクリックします。
クリックするとスマートフォン(のGoogleアプリ)にGoogleからのメッセージが送信されます。
前の手順で設定した認証が実行できない場合のバックアップの認証手段を設定します。
前の手順で設定した認証が実行できない場合とは、主にスマートフォンを紛失したり、機種変更をしたりした場合になります。そのため、ここで設定する手段は前の手順のスマートフォンとは異なる電話にする必要があります。
ここでは別な携帯電話にテキストメッセージを送信する方法を、バックアップ手段として設定しています。前の手順の携帯電話に送信された認証コードを入力し、[次へ]をクリックします。
[有効にする]をクリックします。
2段認証が有効になりました。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
また読んでくださいませ。
そんじゃーね。