SurfaceにWindows10をクリーンインストールする方法
ここではSurfaceにWindows 10をクリーンインストールする方法を書きます。(基本的にSurface以外でも同じ手順です)
クリーンインストールというと、PCに付属のリカバリーディスクやハードディスクの復旧ドライブから、工場出荷状態(購入時の状態)に戻す事が多かったかと思います。
最近の2 in 1のようにPCはタブレット寄りになって来て、DVDドライブもリカバリーディスクをない事が増えました。なのでリカバリーディスクは自分で作らなくてはなりません。
Windows 10は非常に安定したOSなので以前よりクリーンインストールする機会はなくなりました。ただ、Windows 10 Creators Updateなどメジャーアップデート後は不安定な時期もあり、いつでもクリーンインストール出来るように準備しておくと安心です。
準備
USBメモリ(16GB以上)を用意する
16GBあれば十分かと思います。
可能なら高速なUSB3.0が良いと思います。もちろんPCがUSB3.0をサポートしていればですが。
PCによって必要な容量に違うため、正確には各PCのメーカーサイトで調べましょう。
おすすめのUSBメモリ
キオクシア(旧TOSHIBA)とBAFFALOのUSBメモリはコスパがいいのでお勧めです。
キオクシア(KIOXIA)
KIOXIA(キオクシア) 旧東芝メモリ USBフラッシュメモリ 16GB USB2.0 日本製 国内正規品 Amazon.co.jpモデル KLU202A016GW
バッファロー
バッファロー【国内メーカー】 USBメモリ 16GB USB3.2(Gen1)/3.1(Gen 1)/3.0/2.0 充実サポート RUF3-K16GA-BK/N【Amazon.co.jp限定】
インストールメディア作成ツールをダウンロードする
インストールメディアを作成するツールです。 メディア作成ツール
Surfaceのドライバーパックをダウンロードする
Surface用のドライバーパックをダウンロードします。Windows10のインストール後にPCに適したドライバーをインストールするためです。
Surface 用のドライバーとファームウェアをダウンロードする
上記のMicrosoftサポートから、ご利用のモデルのドライバーをダウンロードください。
クリーンインストールでの注意事項
OSのプロダクトキー
通常はPC購入時に同梱されているOSのインストールメディアにプロダクトキーが書かれています。これを入力すれば良いのでしますがWindows10では少し状況が変わります。
Windows10ではWindows7/8/8.1ユーザーに無償アップグレードを提供している時期がありました。つまり無償アップグレードでWindows10をインストールしたユーザーは、Windows10のプロダクトキーをもっていないわけです。
このため、お使いのPCの状況で対応が若干異なります。
①今回初めてWindows10をクリーンインストールする場合
現在ではすでに無償アップグレード期間は終了していますので、この場合はWindows10を新たに購入する必要があります。プロダクトキーも購入したWindows10に付属のものを入力すれば良いでします。
②無償アップグレードした場合
無償アップグレードした一度認証済みの場合 一度認証済みの場合、インストール中のプロダクトキー入力画面では「スキップ」を選択してください。
通常はインストール完了後に自動的にライセンス認証が行われます。
==しかただし、Windows10へアップグレード後にハードディスクなどのハードウェアを変更した場合、ライセンス認証ができない場合があります。==
この場合はMicrosoftサポート(ライセンス認証窓口)へ電話をする必要があります。
Microsoftサポートへ電話する場合は、[設定]-[ライセンス認証]に表示されているエラーコードをメモしておきます。問い合わせの際に必要になります。
インストールメディアを作成する
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インストールメディア作成ツールをダウンロードする
下からダウンロードします。
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メディア作成ツールを起動する
ダウンロードしたメディア作成ツールを起動します。
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使用許諾
「同意する」をクリックします。 「同意する」をクリックします。
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実行する処理内容を選択する
「別のPCのインストールメディアを作成する」を選択します。 「別のPCのインストールメディアを作成する」を選択します。
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言語、アーキテクチャ、エディションを選択する
言語、アーキテクチャ、エディションを選択します。 メディア作成ツールを実行しているPC用にインストールメディアを作成する場合は、そのまま「次へ」をクリックして問題ありません。 言語、アーキテクチャ、エディションを選択します。 メディア作成ツールを実行しているPC用にインストールメディアを、作成する場合は、そのまま「次へ」をクリックして問題ありません。 もし違うPC用にインストールメディアを作成する場合は、インストールするPCにあった言語、アーキテクチャ、エディションを設定します。
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使用するメディアを選択する
今回はUSBメモリにインストールメディアを作成するので、「USBフラッシュドライブ」を選択し、「次へ」ボタンをクリックします。
今回はUSBメモリにインストールメディアを作成するので、「USBフラッシュドライブ」を選択し、「次へ」ボタンをクリックします。DVDにインストールメディアを作成する場合は、「ISOファイル」を選択します。
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USBフラッシュドライブを選択する
書き込み可能なリムーバブルディスクが表示されるので、インストールメディアを作成するディスクを選択し、「次へ」ボタンを押します。
書き込み可能なリムーバブルディスクが表示されるので、インストールメディアを作成するディスクを選択し、「次へ」ボタンを押しすると、Windows 10のダウンロードとUSBメモリへの書き込みが始まります。30分〜1時間くらいかかりますので、完了を待ちます。 すると、Windows 10のダウンロードとUSBメモリへの書き込みが始まります。30分〜1時間くらいかかりますので、完了を待ちます。
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USBフラッシュドライブの準備ができました
「USBフラッシュドライブの準備ができました」の画面が出ればインストールメディアの作成は完了です。
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インストールメディア作成完了
Windows 10を再インストールする
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USBブートでPCを起動する。
USBメモリを刺した状態でPCの電源を入れて、USBブートでPCを起動します。するとWindows 10のインストールをすることができます。 USBブートするには、UEFIやBIOSの設定が必要になる場合があります。BIOSの設定方法はPCによって異なります。各PCメーカーのマニュアルを参照下さい。 ちなみに、Surfaceは以下の方法でUSBブートすることができます。 USBデバイスからSurfaceを起動する
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[次へ]をクリックします。
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[今すぐインストール]をクリックします。
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[プロダクトキーがありません]をクリックし、[次へ]をクリックします。
※ここでは一度認証済みの場合を記載しています。認証をしたことがない、まったくの新規インストールの方はここでプロダクトキーを入力してください。
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インストールするエディションを選択し、[次へ]をクリックします。
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[同意します]にチェックを入れ、[次へ]をクリックします。
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[カスタム]をクリックします。
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インストールするパーティションを選択し、[フォーマット]をクリックしフォーマットします。フォーマット完了後、[次へ]をクリックします。
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インストールが完了するのを待ちます。
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インストールが完了したら、[今すぐ再起動]をクリックします。
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再起動すると初期設定に移ります。[はい]をクリックします。
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[はい]をクリックします。
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[スキップ]をクリックします。
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[個人用に設定]をクリックし、[次へ]をクリックします。
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[オフラインアカウント]をクリックします。
※ここではオフラインアカウントを作成する場合を記載しています。Microsoftアカウントをお持ちの方は、アカウント情報を入力してください。
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[いいえ]をクリックします。
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ユーザー名を入力し、[次へ]をクリックします。
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パスワードを入力し、[次へ]をクリックします。
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パスワードを再度入力し、[次へ]をクリックします。
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パスワードを忘れたとき用に、秘密の質問を入力します。3つの質問を入力したら、[次へ]をクリックします。
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[同意]をクリックします。
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[はい]をクリックします。
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[同意]をクリックします。
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インストール完了です!
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Windows Updateを実行する
クリーンインストール直後はWindowsに付属のドライバーがインストールされていますが、PCによっては適切なドライバーがインストールされない場合があります。インターネットに接続できる環境で、Windows Updateを実行します。これによって適切なドライバーがインストールしされます。 ドライバーがインストールされていない状態では、ディスプレイの解像度が低かったり、タッチパネルが効かなかったりする場合があります。Windowsのクリーンインストール後はすぐにWindows Updateを実行しましょう。 これによって、Windowsも最新の状態になり、セキュリティパッチやウィルス対策ソフトも最新の状態になります。
まとめ
Windows 10のクリーンインストール方法をまとめました。Windows 10は非常に安定したOSなので、なかなかクリーンインストールする機会は無いとは思いますが、備えあれば憂いなし。万が一に備えてインストールメディアを作成しておいてはいかがでしょうか。
最後まで読んでいただき、ありがとうございます。 また読んで下さいませ。 そんじゃーね。
Appendix
Windows 10インストール中の問題
Windows 10のクリーンインストールはとても簡単になりましたが、OSの再インストールですのでトラブルはつきものです。
ぼくが経験したトラブルと回避方法をAppendixとして記載しておきます。何かの参考になれば幸いです。
キーボードが効かない
Surface LaptopでWindows 10の再インストール中にキーボードが効かないことがありました。これはぼくのSurface Laptopだけかもしれませんが。。
具体的にはWindows 10 RS5 (1809)を再インストールしたのですが、Windowsの初回起動時の設定で、キーボードが一切効かず、先に進めないという状況でした。
原因はおそらくキーボードドライバがない、もしくはうまく動作していなかったものと思われます。
このとき、すでにドライブをクリーンアップしていたため、これにはかなり焦りました。が、回避方法がありました。
それはソフトウェアキーボードを使うということです。ソフトウェアキーボードはディスプレイ上に表示されたキーボードを使用して入力するものです。
Windows 10のインストール中も、初回起動時にも画面左下に こういうアイコンがあると思います。ここにソフトウェアキーボードがあります。
クリーンインストール後の問題
タッチパネルが効かない
Surface Laptopのクリーンインストール後にタッチパネルが効かないという現象がありました。クリーンインストールの手順の最後でWindows Updateを実行しています。通常であればここで自動的に最適なドライバーがダウンロードされるのですが、Surface LaptopディスプレイドライバーはWindows Updateに対応していないのか、タッチ操作が効かない状態でした。
そこで、以下でMicrosoftが公開しているSurface Laptop向けのドライバーをインストールしたところ、 無事にタッチパネルが効くようになりました。
Surface用のドライバーとファームウェアをダウンロードする