Visual Studio CodeでTypeScriptの開発環境を作る方法
ここでは、Visual Studio Codeを使用したTypeScriptの開発環境を構築する手順を記載します。
TypeScriptの開発環境としてプレイグラウンドがあります。プレイグラウンドはブラウザさえあれば、TypeScriptでコーディングし、その場で実行することができます。
プレイグラウンドはとても手軽です。しかし、VSCodeは開発環境としてとても強力なため、TypeScriptの開発でもVSCodeを使いたいと思います。
また、実際の開発現場においては、開発環境としてプレイグラウンドを使うことはありません。VSCodeなどの開発環境を使用することになります。
この記事の手順を実行すれば、VSCodeを使ったTypeScriptの開発環境を構築することができます。
環境
- Visual Studio Code
- node.js
- typescript
環境構築
開発に必要なソフトウェアをインストールしていきます。(おいおい詳細は追記していきます。)
Visual Studio Codeをインストール
node.jsをインストール
typescriptをインストール
コマンドプロンプトで以下を実行し、typescriptをインストールします。npm install -g typescript
ワークスペースの設定
-
VSCodeで[ファイル]-[フォルダを開く]を選択して作業用フォルダを開きます。
-
package.jsonを作成します。
以下のコマンドを実行して、package.jsonを生成します。npm init -y
生成されたpackage.jsonは以下のような内容です。
{ "name": "TypeScript", "version": "1.0.0", "description": "", "main": "index.js", "scripts": { "test": "echo \"Error: no test specified\" && exit 1" }, "keywords": [], "author": "", "license": "ISC" }
ここでのポイントは、
"main" : "index.js",
となっている行です。このindex.js
が実行するJavaScriptのコードとなります。そのため、index.js
のもととなるTypeScriptのソースファイルはindex.ts
で作成します。もし、TypeScriptのソースファイル名を変更したい場合は、
index.js
を変更します。 -
tsconfig.jsonを作成します。
以下のコマンドを実行して、tsconfig.jsonを生成します。生成されたtsconfig.jsonでは以下の行がコメントアウトされているので、コメントアウトを外して有効にします。"sourceMap": true, /* Generates corresponding '.map' file. */
上記を有効にすると、mapファイルが作成されデバッグブレークができるようになります。
-
ビルドタスクを設定する。
VSCodeで[ターミナル]-[既定のビルドタスクの構成]を選択し、[tsc: ビルド - tsconfig.json]を選択します。すると、ビルドタスクファイル(tasks.json)が生成されます。 -
起動設定をする。
VSCodeで[デバッグ]-[構成の追加]を選択し、[Node.js]を選択します。すると、起動設定ファイル(launch.json)が生成されます。
起動前にビルドが実行されるように以下を追加します。{ // IntelliSense を使用して利用可能な属性を学べます。 // 既存の属性の説明をホバーして表示します。 // 詳細情報は次を確認してください: https://go.microsoft.com/fwlink/?linkid=830387 "version": "0.2.0", "configurations": [ { "type": "node", "request": "launch", "name": "プログラムの起動", "skipFiles": [ "<node_internals>/**" ], "program": "${workspaceFolder}\\#02.js", "outFiles": [ "${workspaceFolder}/**/*.js" ], "preLaunchTask": "tsc: ビルド - tsconfig.json", //★追加 } ] }
-
TypeScriptでプログラムを作成します。
ここでは、以下のサンプルコードを入力します。console.log("hello world");
-
F5を押してデバッグを開始します。
-
デバッグコンソールに
hello world
が表示されます。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
また読んでくださいませ。
そんじゃーね。
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